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2018.02.13

訪日客の行先

2月になり、暦の上では春を迎えましたが、まだまだ寒い日が続きますね。

今回は、時期は少しさかのぼってしまうのですが、昨年末にスキーに行った時のことを少し書かせていただきます。

ここ数年、冬には家族で札幌へスキー旅行に出かけます。昨年末も冬休みを利用して子供たちを連れて行ってまいりました。

北海道で海外旅行客がスキー&スノーボードに行くところといえば、有名どころでいうとニセコ、トマム、キロロなどでしょうか(もちろんほかにも多数ありますが)。規模の大きめのスキー場では、欧米やアジアからの旅行客を非常に多く目にします。一瞬自分の方が海外に来たのではないかと錯覚してしまう程、食堂や休憩所では頻繁に外国語が飛び交っています。そういったところでは、外国語対応のできるスタッフや、外国語での案内表示も随分充実してきている気がします。

札幌にある、どちらかというと地元の子供たちが気軽に行くような、そんなに規模の大きくないスキー場でも、近年、旅行客、中でもアジアからの旅行客の皆様を目にする機会が年々増えている気がします。

また、スキー場というより、札幌近郊で観光ついでに気軽に雪遊びを楽しめるような公園には、朝から観光バスが次々に到着し、チューブそりなどは1時間待ちとなることも。

そのようなローカル色の強い場所では、スタッフのおじさんやおばさん達は押し寄せる旅行客達の対応にてんやわんやなのですが、感心させられたのが、あまり英語が流暢ではなさそうな方でも、しっかりと、なんだかんだでコミュニケーションをとって対応していることでした。必ずしも英語が母国語ではない海外旅行者の方が、自国語で何かを言っていたりもしますが、そこもなんとかジェスチャーや日本語で切り抜ける。

食堂では食事の出来上がりを知らせる番号札を見せながら、呼び出しが日本語だったりして、待っている旅行者の皆様も番号札を見逃すまいとその場でがっちり待機。

これだけ海外からのお客様が増えているにも関わらず、外国語対応のできるスタッフの人数や、外国語での案内表示はまだまだ追い付いていない様子で、スキー場や公園のスタッフの方も旅行客の皆様もどちらも不便ではないかしらと少し気になりました。

このところ中国人の旅行客をはじめとして観光客は爆買いから体験型へ、そしてさらにメジャーな地からよりローカルな地へ移っているようですが、受け入れ側の準備が追い付いていないという印象を受けます。守ってほしいルールや案内、地図、危険を知らせる表示は早急に対策すべきと感じます。

その一方で、私どもは日本と海外の間にある言葉の壁を取り払うべく翻訳や通訳サービスを日々提供していますが、公園や食堂のスタッフの方とアジアからの観光客の方が、それぞれの言葉をまくしたてるように身振り手振りで話し、それが伝わったときの(伝わったと思われる?)最上級のスマイルを思うと、最後は気持ちかしらね、と複雑な気持ちを抱えてスキー場をあとにしました。

あともう一つ、海外からの観光客が集まるようなところで、子どもたちがボランティア活動をできるといいですね。食堂の呼び出し係だっていいんです。直接海外の方と触れ合うことで、世界が広がるきっかけになるはずです。

最後に、近くの公園に野生のフクロウがいたので携帯で撮った写真を1枚。もっと性能の良いカメラで撮ることができればよかったのですが・・・。どこにフクロウがいるかわかりますか?居心地のよさそうなところにおさまっていますよ。

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